■杖はその木に立て掛けたまま

彼女はある杖の話をした。昔遠くに置いてきてしまって、取りに行っていないという。彼女はその様子を絵に描き始めた。高く細い木が五本そびえる中で、中央の木に、その杖は立て掛けてある。何の花だったか、遠くに黄色い花がたくさん咲いていたのを覚えている。

 

杖はその木に立て掛けたまま

杖はその木に立て掛けたまま

2008年

51×28×125cm

木、塗料

遠くの黄色い花

2008年

42.3×54.5cm

紙にアクリル絵具